サイエンスZERO「ヒット連発!!あのボーカルソフトの秘密」要約メモ

NHK教育の番組「サイエンスZERO」VOCALOID関係がテーマとして扱われるということで、どんな内容だったのか気になる人もいるだろうと思いメモってみました。
来週に再放送があるので、ネタバレ嫌な人は読まないでね^^

「ヒット連発!!あのボーカルソフトの秘密」
放送日時 2011年2月5日 22:00〜22:35
[V]VTR映像 [S]スタジオ映像 N:ナレーション 人名敬称略



[V]
 「ワールドイズマイン」が流れOP
[S]
 ゲスト(いとうせいこう)紹介 □□□(クチロロ)の音楽流れる
[V]
 2010/12/31 コミックマーケット風景
 「Vocalonexus」のCDがクローズアップ N「オリコン1位を獲得しました」

 カラオケで「初音ミクの暴走」を歌う女の子グループ
 大学生?風の女の子「オタクっぽいイメージだったけどハマると面白い。世界が広がる」
 N「カラオケランキングでTOP10中7曲がランクイン」

 剣持さん(VOCALOID開発者)インタビュー。開発の動機について
 VOCALOIDソフトの紹介(初音ミクの声で「歩こう〜歩こう〜♪」が流れる)
 発声の仕組み→「アサ」を5つの音素に分解して解説
 剣持「作る上では音のつながりが大切」組み合わせを500個作る
 開発中、つなぎ目にノイズが乗る問題→周波数の段差を無くすことで解決した

 VOCALOIDシリーズ紹介(CVシリーズや海外ボカロのパッケージが流れる)
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 後藤さん(VocaListener開発者)登場、自己紹介
 音声合成技術の歴史について
 「当初はコーラス用途で開発されたものがメインボーカルに使われることは驚きだ」
 「初音ミクの消失」PVがバックに流れる
 いとう「これは超絶技巧だ」
 後藤「人間の自然な歌声と合成音声ならではの歌唱が淘汰ではなく共存していく
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 民族舞踊のシーン
 産総研の研究室風景 「大漁船」をミクが歌う(ベタ打ち) 不自然なのは何故?
 人間の発声の仕組み 波形の違い(プレパレーション、オーバーシュート、ビブラート)
 ベタ打ち歌唱とVocaListener歌唱の比較
 未夢(HRP-4C)紹介 「prologue」歌う
 口や表情(視線、瞼)の動きを取り入れて、より人間の歌唱に近づける研究
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 安「ロボットが歌うのは怖い」
 後藤「合成音声にも心が宿っている
 いとう「伝えるとはどういうことか。古典芸能の技巧はすごい」
 後藤「ハスキー声を表現するのは難しい」
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 安めぐみ名古屋工業大学を訪問 情報工学科・徳田教授の紹介
 メイちゃん(MMDAgent)の挨拶 喜び/怒り/悲しみ/照れ の感情を表現できる
 声優の協力で75個のセリフを収録
 安が声の収録に挑戦 「森のくまさん」「大きな古時計」など6曲の童謡を録音
 録音データをSinsyで合成音声に変換
 歌っていない曲「七つの子」「プラネタリウム」(大塚愛)をパソコンで再現
 収録していない音素(キャキュキョ)も発声できる→「Voyagers」(平原綾香)歌唱
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 後藤さんの技術解説「同じ喉から出る声は一貫してるので推定ができる」
 いとう「合成音声で作られた曲の権利はどうなるのか。勝手に使われたら怖い」
 後藤「これからの課題。社会のコンセンサスが必要だ」
 後藤「合成音声の進歩は必然的なもの。本物の声と区別つかなくなる日は来る」
   「人間の声が必要なくなるわけではない。共存共栄していく」
 いとう「人間はもっと技巧を追求したくなる。技術が人の表現をせきたてている


細かい部分は曖昧ですがだいたいこんな感じでした。
長年ボカロ好きを続けてる身には(笑)物足りないですが、30分しかないことを考えるとよくぞここまで詰め込んでくれたと評価していいと思います。

VOCALOIDを好意的に取り上げた教養番組としてはテレビ朝日の例がありますが文化面のクローズアップでしたので、技術的にここまで掘り下げた内容は史上初じゃないでしょうか。

個人的にはカラオケで歌ってる女の子が印象的でしたね。カメラの前でこの曲を堂々とw
安っぽいど(←勝手に命名)もキレイに歌えていてSinsyすげーと思いましたよ。

科学番組なのにVocaListener(ぼかりす)、MMDAgent、Sinsyといった固有名詞が一切出なかったのは残念でしたね。出せない理由でもあったかな?

やはりというかNHKは見ていて安心感がありますね!
ラジオでは専門番組が始まるようですし、次回は総合で特集を組んで欲しいな・・・2時間くらい(笑)