お金と創作の幸せな関係
ボカロネタを取り上げるブログを始めたわけじゃないんですが気付いたらそうなってますね。これでもまだ正式なスタートじゃないんです。
書きたいネタは毎日溜まっていくのですけど。
で、瞬間的に話題になっていた↑を読んでみましたが
まぁ、アレですね。ネットていうのはなんでこう、シンプルに語ればいいものを小難しい方向に誘導しようとする人が多いんでしょうね。そうすれば注目が集まるとでも思うのでしょうか。
「人にモノを頼むなら対価を払うべきか考えましょう」
という、小学校の道徳で習いそうなレベルの話でしょこれ。
ここでいう「対価」ってのは金銭だけじゃないですよ。お菓子だって色仕掛けだって土下座だって何だっていい。依頼する相手が首を縦に振ってくれるための「犠牲」を払いましょう、ということです。
上司に「お茶汲んできて」と頼まれたOLが嫌な顔せず用意するのはなぜか。
会社から給料をもらっていて、それが仕事の一部だと考えるからです。
買い物に行く親に「ついでにアレ買ってきて」と頼んでも2つ返事でOKするのはなぜか。
親が子供に注ぐ愛は無償が前提だからです。
会社と社員、親と子というしっかりしたシステムがあるからこそ成立するやりとりです。
個人間で行うネットの創作には、こんなしっかりしたシステムはありません。
同じ趣味をともにする仲間、という浅いつながりしか持たない同士が払うべき「犠牲」となれば、最も効率的で確実なのはお金ということになるでしょう。
好きでやってるんだから、何ももらわなくて良い、という考え方の作者は2次創作文化では多数派だと思います。そういう考えは悪いとは全然思わないし、創作の出発点を考えればむしろ当然のスタンスではないでしょうか。
ただ、それが人間の善意という「奇跡」の上に成り立ってることは肝に銘じるべきなのです。
お金の流れとか、社会のしくみとかって今の中高生は授業で学ばないのかな?
かくいう自分も学んだかは怪しいけどw 学んだからって実践できるわけじゃないしね・・・
アルバイトしたくらいじゃお金のありがたみなんて分からんですよ。普通は。
商業で利益を得てるボカロPの皆さんは、好きなことしながら経済の仕組みも学べる一石二鳥な環境にいると思うのよね〜。しがないサラリーマンから見たらそれってすごく美味しいわけですよ。クリエイターって、リーマンと比べたら稼ぐことにシビアになるのは当り前じゃん。シビアになれないなら職業としてやっていくには向いてないってことでしょう。
とはいえ、そういう意識を学生のうちから持つってのは大変だよね^^;
依頼する側はモラルの問題、依頼される側は価値観の問題。どっちにも大切なのは後悔しないってことね。どんな形にせよ、創ってしまったモノは一生残り続けるんだから。
「作品に、罪はない」 byどっかのエラい人
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